明治の終わり。東京の大学生の「私」は、鎌倉の海で出会った、人を遠ざける「先生」を慕っていた。先生は毎月ひとりで友の墓に通い、「いざとなれば善い人も悪い人になる」と言う。私は「過去を教えてほしい」と迫り、先生は「死ぬ前に話す」と約束する。明治天皇が亡くなった夏、故郷で重い病の父を看ていた私に、先生から分厚い遺書が届く。だから私は、父を置いて東京へ走る。
サスペンス / 第 8 話まで配信